~リノベも、リフォームも、物件探しも~
「リノベしたい」「引越したい」と言うのは簡単だけど、
実際、その決断をするのは簡単ではないですよね。
先日、ご相談者さんが「今しかないと思って、引っ越しを決めました」と仰ったのを聞いて、その決断に心から拍手し応援したくなりました。
長年住んでいると
「だいぶ古くなってきたな」
「汚れてきたな」
「余ってる部屋が勿体ない」
「どうにかしたい」と思ってはいても、
それって今日明日どうにかなるものじゃないし、いつ決断すればいいかタイミングが分かりにくいもの。
でも決めなければ、そのまま今の延長線で時間は過ぎていく。
しかも、あっという間に。
とくに50代以降の家の大きな見直しは、体力的にもう最後かも?と思ったり。
生活の基盤となる環境を変えるのは、とても大きな決断。
じっくり考えたい、失敗したくない、って思いますよね。
でも、いったい何を「じっくり考えるのか」
失敗の反対、成功ってどんなふうになることなのか、
考えてみると案外、漠然としていませんか。
「いまの暮らし」を充実させることもしたいし、
「老後の暮らし」への不安も浮かんでくる私たち世代、
50代から以降の家の見直しは、何から考えれば失敗しないのでしょう。
私は長年、建築の仕上げとなるインテリア、
毎日目にするデザイン
効率や使い勝手を変えるレイアウトを担当してきて
若い時に考えた住まい
子育てをする家、
仕事を頑張れる家、といった考え方と
人生後半の自分や夫婦での「生き方」を充実させたい家では
考える角度が少しが違うと感じています。
今回はそんな、
若い時の家づくりにはなかった加えたい視点、
50代からのインテリア計画がうまくいく考え方の順について
書いてみようと思います。
リノベ・リフォーム・引っ越し、どれでも共通することですので、
今、そういったことが浮かんでいらしたら、ご参考に。
大きく3つの視点からまとめます。
先ずは何といってもコレ!
1. 安全確保と健康
これから先なるべく長く、家で健康で安心して暮らせるために、これがまず一番です。
実は私、毎日使っている家の階段で足を滑らせたことがあります。
幸い怪我はしなかったのですが、とても痛かったし、怖かった。
アイタタタ….となりながら
「今のは一体なに??私、どうなった?」と自分で自分にびっくりしました。
つまずくとか、滑るとか、家の中の思わぬ事故は案外多いものなんです。
嫌になっちゃいますが、「若い時はこんなことなかったのに」と思っているようなことが不意に起こりかねません。
大事になってからでは遅い。
そうならないように対策しておきたいです。
✔︎思っているほど足が上がっていない
✔︎重心がぐらつきやすくなる
✔︎良質な睡眠など健康を妨げない
【ヒント】
- 小さな段差はなくすか、しっかり段差をつける
- 滑りにくい床材を選ぶ。
-
夜間は足元だけをほんのり照らす照明を使う。
- 脚立不要の収納デザインにする。
次に
2. 快適性
動線がスムーズになることや、ストレスを少なくする工夫です。
家の構造的なことや配線は、後からでは工夫に限界がありますから、意識して選びたいもの。
✔︎生活をコンパクトに
✔︎家族関係を見直すレイアウト
✔︎家の中に楽しみ空間をつくる
✔︎暑さ寒さ・音・匂いなど見た目以外のストレスを最小限にする
【ヒント】
- 見通しと動線を良くする。
- 収納を高さ・重さを考慮した仕様にする。
- なるべく引き戸にする。
- 家具レイアウトを見直してみる。
- じぶん専用の居場所を持つ。
- 適切なカーテン・シェードを選ぶ。
たとえば、リビングの一角にベッドを置くなど、暮らし方を柔らかく見直してみるのも良いかもしれません。
「それって変じゃない?」と思うことも、インテリアと間取りを同時に考えることで、違和感を感じない調和した雰囲気にすることだってできます。
安全性や使い勝手を抑えたら、次は
3. リラックス演出
安全や優先したい機能やカタチ(たとえば、足元灯・コンセント・扉)も、最終的には色や素材、といった見た目のデザイン選びがついてまわります。
気分よく暮らせる、くつろげるかどうかは、トータルの印象、雰囲気次第。
心からくつろげるシーンについて予め考えておくことで気づくことがたくさんでてきます。
✔︎何を選ぶかの前に、どんな暮らしがしたいかを整理する
✔︎自分の好きを分析する
✔︎非日常のシーンをつくる
【ヒント】
- 家具や照明、カーテンを決めるのを後回しにしない
- 色のトーンや素材の質感を大事にする
- 調光調色を活用する
インテリアといえば、家具や照明、カーテンのイメージが強いかもしれないのですが、実は、床・壁・天井で雰囲気の8割が決まると言われています。
たとえば、「落ち着いたシックな雰囲気」や「柔らかな優しい雰囲気」にしたい場合は壁を真っ白にするのは避けるのがおすすめです。
照明は明るさだけを考えるのではなく、雰囲気を変えて楽しめるアイテムだと捉えてみる。コンセントからのスタンドライトも含めて、実験的にあかりを味わう新しい習慣を取り入れてみる。心に余裕を持てる時間をつくることにもつながります。
3つの視点、いかがだったでしょうか。
固定観念にとらわれないで、いいかもと感じることは取り入れてみてください。
家のことを決めていくのって、生き方選びなんだと思います。
家の中は生き方が鏡のように映し出されますから。
あたたかさ、好奇心、審美眼、丁寧さ、遊び心、細かいことには拘らない、ラクがいい、効率重視、、、
人生後半はこれまでと変わってもいい。
本当はどんな生き方がしたいか。
家と自分を一致させると自然と自分らしい生き方になっていく。
まずは小さく一歩、始めてみませんか。
